デート中の相手がポリアモリー実践者だったらどうするべきか

ポリアモリーという言葉をご存知でしょうか。日本語では複数恋愛などと言われ、彼氏・彼女が複数いたり、夫や妻がいるけど彼氏・彼女もいて、その状況をみんなが納得している状態のことを指します。

日本でも認知され始めている「ポリアモリー」という概念ですが、セクシャルマイノリティーに寛容な空気があるオーストラリアでは、ポリアモリー実践者に出会う確率が日本よりも高いでしょう。

Tinderを始めとする出会い系アプリに限らず、学校や色々なコミュニティーで出会った人とデートをし始めたら、まずその人が「ポリアモリー」なのか「モノガミー(恋愛関係は一度に1人だけの人)」なのかを見極めましょう。つまり、他にも「真剣に」お付き合いしている人がいるのか、いないのか、ということです。「ポリアモリー」は浮気とは似て非なる概念です。浮気の場合は本命となるパートナーがいて、遊びとして他の人に手を出している状態であるのに対し、ポリアモリーの人々はそれぞれの男性・女性と真剣にお付き合いをしたいと願っているのです。何を言っているか分からない、という人は「モノガミー」ですので、絶対にポリアモリーの人に独占的な愛を求めるべきではありません。「絶対に」というのは強い言葉かもしれませんが、お互いに無理をすることになり、どう頑張っても不幸を感じることにしかならないからです。色々なことを実際に目にし、体験した私が保証します。ポリアモリーの人を自分のもとに縛り付けておくことはできないのです。私たちは、愛する誰かを自分の思い通りに変えたい、動かしたいと願いがちですが、それは、その人を本当に愛しているのではなく、自分本位な考えだと気づかなければなりません。

そして、ポリアモリー・モノガミーのどちらが正しいとか、優れているという善悪や優劣で語ることはできません。人間の歴史を紐解けば、複数恋愛が当たり前だった時代もあることに加え、国や地域によっては今でも複数恋愛が認められています。

ポリアモリーの人々の中には、生来的に2人以上を同時に好きになってしまう人の他に、結婚制度に反対を唱え、あえて複数恋愛を実践する人もいます。ここで問題になるのは、ポリアモリーであることを隠して近づいてくる人たちがいることです。これは、ポリアモリーであることを公言してしまうと、多数派であるモノガミーの人々と恋愛関係になれないからです。しかしこれは卑怯としか形容できません。

もしあなたがポリアモリーであるなら、少なくとも相手の人と性的な関係を持つ前に伝えるべきです。これをしないから様々な問題が起こるのだと、早く気づいてください。最初に伝えてくれていれば、相手も心の準備ができますし、そんなに傷つきません。恋愛回路が出来上がってしまった後にカミングアウトするから事態が泥沼化してしまうのです。

私はポリアモリーの人々を非難するつもりでこの記事を書いているわけではありません。他人を傷つけてしまう結果になるかどうかは、その人の性根の問題であり、恋愛嗜好の問題では無いからです。モノガミーであっても自己中心的な振る舞いで相手を傷つける人はいますし、ポリアモリーであっても、相手と真摯に向き合って、みんなで幸せになっているケースもあるでしょう。ただ、恋愛をする上で相手が余計に苦しむようなことにならないように、できるだけ恋愛初期にお互いの恋愛思考について確認して欲しいと私は願っています。

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