人が二度死ぬなら、私は一度だけ死ぬ(朝投稿チャレンジ29日目)

私には野望がある。それは、世界中のあらゆる人種の孤児を養子にして、大竹姓を与えることだ。これによって、私がこの世から消え去った後も謎の大竹姓が世界に点在することになり、それぞれがルーツを求めて日本、そしていすみ市にたどり着くのだ。

人というのは、自分がどこから来たのかを知りたいものだと思う。自分の先祖がどんな人物だったのかとか、由緒ある家系なのかとか、苗字の由来とか。

私は大竹姓だが、一度子が途絶えて男女の養子をもらうことで存続した家らしい。しかも詳しいことはもう分からない。なぜなら一昔前、戸籍を管理していた寺が大雨のために濡れた戸籍台帳を処分してしまったからだ。

これらは自分の家族から聞いた話だから、まあだいたいそういうことなのだろうと思う。しかし、つまり私の血はどこの誰から受け継がれて来たのか、完全には分からない。役所に行けば分かるというならあまり気にならないが、もう誰にも分からないとなると、とても気になる。

つい最近になって、自分が血統書付きの人間でないことについて、どうでも良いと思うようになった。しかし、それと同時に生まれたのが先に述べた野望である。世界中に散らばった、日本語を話さないOtakeたちが、何か面白いことをしてくれないかなぁ、と空想に耽っている。

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