オーストラリアの卒業生ビザとは?申請する際の注意点

オーストラリアの卒業生ビザとは?申請する際の注意点

みす夫(@missu_d_ash)です。今回はオーストラリアの「卒業生ビザ」について詳しく調べてみました。

 

By: kellywritershouse

卒業生ビザとは?

正式名称はTemporary Graduate visa (subclass 485)といい、オーストラリアの大学などで2年間以上のコースを修了することで申請が可能になるビザです。このビザを取得することで、制限なしに働いたり、学校に通ったりすることができます。つまり、何をしても良いということであり、ワーキングホリデービザと同様の自由さがあります。ただし、ワーホリビザほど楽に手に入るビザではないので、このビザを取得した後は就職活動に励むか、アカデミックイヤーという職業訓練のコースに進んで永住権の点数稼ぎをする(5ポイント)、というのが定番ではないでしょうか。また卒業生ビザの申請には年齢制限があり、50歳以上の人は申請できません。

卒業生ビザの種類

卒業生ビザにはGraduate Work streamと、Post-Study Work streamという2つのストリームが存在します。オーストラリアの大学を卒業した人は通常Post-Study Work streamを選択することになるかと思います。

Graduate Work stream

ディプローマなどの学位を取得した場合に申請します。ディプローマという学位は日本ではあまり馴染みがないかも知れません。近いものとしては専門学校卒でしょうか。

このストリームに申請する場合、オーストラリアで取得した資格がMedium and Long-term Strategic Skills List (MLTSSL)に載っている職業に関連している必要があります。このリストの内容は需要と供給に合わせて変化するため、スキルリストから外されそうな職業で申請を狙っている人はいつもヒヤヒヤしているはずです。また、申請前に自分でスキルアセスメントの申し込みをする必要があります。例えばIT関連の資格を取得した場合にはAustralian Computer Society (ACS)という団体にアポイントを取ります。(その他のオーソリティー団体のリストはこちら

このGraduate Work streamで取得したビザは、発行された日から18ヶ月有効です。Graduate Work streamに関する政府の公式アナウンスはこちら

Post-Study Work stream

オーストラリアの大学や大学院を卒業した場合に申請するストリームです。Graduate Work streamとは違い、申請に際して職業の制限はなく、どの学部を卒業しても申請することができます。ビザの有効期間は取得した学位によって異なり、学士号(Honours含む)、修士号(コースワーク)を卒業した場合は2年、修士号(リサーチ)は3年、博士号は4年の滞在が認められます。Post-Study Work streamに関する政府の公式アナウンスはこちら

卒業生ビザを申請するための準備と注意点

ビザの申請には面倒がつきものです。オーストラリア政府のウェブサイトによると、Post-Study Work streamの申請では50〜62日、Graduate Work streamの申請では、受理されるまでに3〜5ヶ月かかるという統計データが出ています。(75%〜90%の申請者が受理されるまでにかかる日数)

ビザの申請さえ済んでしまえば、ブリッジングビザが発行されてオーストラリア国内に合法的に滞在することができるようになりますが、問題となるのはやはり就業時間の制限ではないでしょうか。ブリッジングビザの滞在条件は、申請時に保持していた条件を引き継ぐため、学生ビザを保持していた場合には週20時間の就業しか認められません。(※正確には2週間で40時間)この就業制限によって就職活動に影響が出る可能性があるため、出来るだけ早めに手続きを済ませることをお勧めします。

以下に卒業生ビザを申請する際の注意点をまとめました。

-申請時に49歳以下でなければなりません。

CRICOSに登録された学校・コースを修了している必要があります。
Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Studentsに登録されている学校・コースでなければ卒業生ビザを申請できません。

-2年間のコースを修了する必要があります。

”2年間のコース”というのはCRICOSに92週間のコースと登録されているコースのことであり、実際に修了までにかかった年数ではありません。また、最低16ヶ月(3セメスター)在学する必要があります。

-卒業生ビザはオーストラリア国内での申請に限られます。
日本からのビザ申請はできません。

-申請時に有効なビザを保持している必要があります。

-卒業生ビザの申請は大学などのコース修了から6ヶ月以内に行う必要があります。

-卒業生ビザでの滞在期間をカバーする健康保険を保持している必要があります。
申請時に保険料を支払い済みの状態にしておく必要があります。

英語能力を証明する必要があります。
IELTSの場合、オーバーオールで6、全てのセクションで最低5を取得している必要があります。また、申請日から溯って3年以内に受験した試験の結果でなければなりません。

IELTSのほかOET、TOEFL iBT、PTE、CAEの試験結果を申請に利用することができます。

-オーストラリアでの無犯罪証明書、過去12ヶ月以上滞在したことのある国の警察証明を取得する必要があります。
人によってはここで時間がかかってしまうかも知れないので、早めに取得した方が良いでしょう。日本の警察証明は日本領事館で取得できます。

-健康診断が求められる場合があります。

卒業生ビザの申請費用

AUD 1,500 (2018年6月現在)

ちなみに家族もオーストラリアに滞在できます

追加費用を支払うことで、申請者の家族もビザを取得することができます。追加費用の計算はこちらのページのカリキュレーターで算出できます。

卒業生ビザで就職が保証されるわけではない

オーストラリア政府のウェブサイトにもこのように記載されています。

It is important to note that it is your responsibility to seek your own employment. The Australian government is not responsible for arranging employment.

つまり、卒業生ビザを使って就活頑張ってね、就職できなかったら知らんけど。ということです。まぁ、そりゃそうですわな。オーストラリア政府が運営する仕事探しサイトがあるので、ここから仕事を探してみるのも良さそうです。

最初の方でも触れましたが、多くの大学卒業生は卒業生ビザを使ってアカデミックイヤーと呼ばれる職業訓練コースに進みます。6カ月のコースを修了すると永住権ポイントが5点加算されます。実際のところ有料のインターンシップという感じで、費用も100万円程度と安くはありません。とはいえ、永住権取得のハードルは厳しくなっており、ポイントが金で買えるならそれに越したことはない、という人はたくさんいるでしょう。大学卒業と同時に働き口をゲットするのもなかなか難しいので、とりあえずアカデミックイヤーに進むという、オーストラリア政府のドル箱政策にまんまとハメられる私たちなのであります…。

IELTSのスコアが足りてない…という方はIELTSの試験問題を作成しているCambridgeの問題集がオススメ!

参考:Temporary Graduate visa (subclass 485) – Australian Government Department of Home Affairs

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