不正乗車し放題のメルボルン交通機関で見た、よくある光景の一部始終

Photo By: eGuide Travel

メルボルンを走る電車やトラムを利用するにはmykiというICカードにお金をチャージして、読み取り機にタッチしてから乗車します。しかし、きちんとした改札が設置されていない駅も多く、タッチをせずとも乗車できてしまうため無賃乗車をする人も少なくありません。

不正乗車をした男性の運命やいかに

郊外からシティに向かう電車に乗っていたときのこと。
進行方向左側の4人掛けのボックス席に座っていたところ、ちょっとイケてる大学生風の男性4人組が乗り込んできて、私から見える席に座りました。

いくつかの駅を通り過ぎ、とある駅に止まった瞬間、4人組のうちの一人が電車を急いで降りてホームに設置されている読み取り機にmykiをタッチ!そして戻ってきました。

不正乗車。メルボルンではよくあることです。そのときも「あーやってるなー」くらいしか思わなかったのですが、しばらくすると私たちのいる車両にインスペクターと呼ばれる、不正乗車を取り締まる役人たちがやってきました。インスペクターは専用の機械を使って乗客のmykiカードを次々にチェックしていきます。

そしてついに例の学生たちのところへ。4人とも何事もなかったようにカードを差し出します。もしもmykiをタッチせずに乗車したことが発覚すれば罰金を支払わなければなりません。さっきタッチしてきたばかりの学生も内心ラッキー!と思っていたことでしょう。

不正乗車の罰金はいくら支払うの?

しかし。インスペクターは彼の不正を知っているかのように、なかなかその場から離れません。話の内容までは聞こえませんが、しばらくして結局彼は罰金を支払うことになりました

その場で支払うか、後で支払うか

不正をして捕まってしまった場合には2つの選択肢があります。
もしもその場で(電車の中で)支払うのであれば$75です。さすがオーストラリア、カードでの支払いにも対応しています!先ほどの彼もカードで支払っていました。

手持ちのお金が無いなどの理由から後で支払うことを選択した場合、自宅に請求書が郵送されてきます。罰金の額は跳ね上がり、最高で217ドル支払わなければなりません。

ちなみに、罰金の請求が不当だと感じた場合には不服申し立てをすることもできます。例えば「読み取り機が故障していたためにタッチできなかった」などの理由であれば、もしかしたら罰金の支払いをしなくて済む、かも。

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