どこに住むか?ワーホリ初心者なら知っておくべき家探しの心がまえ

ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在する場合は、1年間というビザの期限もあるため、アパートを個人で契約して借りるケースはほぼ無いでしょう。

オーストラリアでは、日本では一般的な、一人暮らし用の物件というのはあまり多くありません。
とはいえ最近は留学生が増加しており、1ルーム・シャワートイレ付きの物件が「Student accommodation(学生用アパート)」のような形で増えてきていますが、契約期間(通常1年〜)や家賃($250~$300/週)を考えると、ワーホリビザで一人暮らしをするのは難しいと思います。

ワーキングホリデー中の住まい探しにはどんな選択肢があるのか

オーストラリアでワーホリをしている人の一般的な住まいの選択肢は、ホームステイバックパッカー宿、そしてシェアハウスです。

ホームステイ


オーストラリアの一般家庭に滞在します。ホームステイの良いところは、異なる文化に触れることができたり、ホストファミリーと英語を使って会話できるという点です。自分のことを家族の一員のように扱ってくれるホストに出会えたらとても嬉しいですね。

ホームステイ先は、語学学校などと一緒に留学エージェントにアレンジしてもらうのが一般的ですが、この場合、必ずしもオーストラリア人の家庭で滞在できるわけではなかったりもします。そして、単にお金目的で部屋を貸しているようなホストに当たってしまうと、あまり楽しくないかもしれません。

あまりにもひどい、と思ったらエージェントに相談して別のステイ先を手配してもらうこともできるようですが、それなら最初からエージェントを頼らず、Homestay.comのようなサイトを利用して自分でステイ先を探すほうが確実ではないでしょうか。

私は有料のエージェントを利用したことがないのであまり詳しいことは分からないですが、自分がワーホリをしていて「現地でのサポート」というものを必要と感じた場面は一度もありませんでした。そんなに英語が話せなくても、自分でなんとかできますし、なんでも自分でやってみるという姿勢でいるのが正解です。

そもそも語学学校とホームステイを日本で契約する方というのは、「初めてのワーホリだから少しでも安心したい・失敗したくない」という気持ちを持っている、とても真面目な方だと思います。

が、そんな心配は必要ありません。さっさとチケットをとって、オーストラリアに来てください。「色々心配だから最初はホームステイ」だなんて考えていると、余計にトラブルに巻き込まれますよ。「ホームステイをしてみたい」という積極的な気持ちが無いのであれば、ホームステイを選ぶ理由はありません。

バックパッカー宿 (Backpacker’s hostel)

バックパッカー宿では基本的にモノが溢れている。

新しい出会いや刺激を求めてオーストラリアに来たのなら、バックパッカー宿は楽しい場所です。
バックパッカー宿とは、一部屋に2段ベッドがいくつも並べられている安宿(ドミトリー)のこと。ちなみに日本人はバッパーと略しますが、英語の会話の中ではa backpacker’sです。

欧米からのワーホリメーカーたちは大体ここにいる印象。それぞれの宿に個性があり、人によって好みが分かれるでしょう。マリファナの匂いが漂ってたりもします。

共同キッチンで顔を会わせるうちに仲良くなったりするので、友達作りには最適。また、周りにいる人たちのほとんどがワーホリ中なので、仲良くなった人と一緒に旅行することになったり、一緒にシェアハウスに移ろう!ということになるかもしれません。

注意が必要なのは、セキュリティー面。大勢の人と部屋を共有しているというだけでなく、宿泊客ではない人も部屋に入ってきたりします。なので、貴重品の管理は徹底するようにしましょう

バックパッカー宿では男女混合の部屋も一般的です。特に女性はトラブルに巻き込まれないように、女性専用の部屋を選ぶなどの自己防衛をしてくださいね。

シェアハウス


一軒家やアパートを数人でシェアして住みます。ホームステイやバックパッカー宿よりも家賃が安い場合が多く、定住せずに旅行を続けている人以外は、遅かれ早かれ最終的にはシェアハウスにたどり着くのではないでしょうか。

メルボルンの都心では高層マンションの一室のシェアもよく見受けられ、ジム・プール付きのマンションに住むことも可能です。ただしこうした物件は家賃が高いか、部屋に人がたくさん詰め込まれているかのどちらかです。

また、物件によってはサブレント(又貸し)を禁止していることがあります。つまり、部屋を借りる際の書類に名前を載せた人以外の居住を禁止している、ということです。又貸しをしていないかをチェックするために、数カ月に一度、不動産屋が部屋のインスペクションを行う場合もあります。アパートを借りているオーナーがそのアパートに住んでいる場合には、何らかの工作をしてバレないようにすることも可能ですが、下手をすると部屋を追い出されます(!)

また、高層アパートで又貸しをしている住人がたくさんいると、エレベーターがなかなか使えなかったりもしますし、人数分の鍵(カードキーなど、コピー不可のもの)がないためにアパートに入れなかったりと、いろいろな不都合があります。この辺りのことを入居前に知るのは難しいかもしれませんが、心に留めておくと良いでしょう。

全員分の鍵が無い場合には、インターホンで家にいる人にドアを開けてもらう必要があったりする。

一人部屋が良いという人は、都心から少し離れた場所であれば比較的安価な部屋が見つかるはずです。郊外といっても電車で20分程度の場所まで行けば家賃相場もかなり落ち着きます。電車もたくさん走っているので、そこまで不便ではありません。

シェアハウスの探しかた

シェアハウス探しによく使われるのはGumtreeというサイトで、オーストラリア国内ではテレビCMが流れているくらい有名なサイトです。オーストラリアのバックパッカーでこの名前を知らない人はいないのではないでしょうか。
使い方は簡単で、適当なキーワード(share roomなど)と地域を設定して検索します。また、検索結果を値段順に並び変えたりできるので便利です。

日本語のサイトならDENGON NETにメルボルンの家情報がたくさん載っています。
お目当ての物件が見つかったら早速広告主とコンタクトを取りましょう!連絡方法は広告文の中に書いてあるはずですので、それに従います。基本的には直接電話するか、SMSを送ります。
例えば、このような感じでテキストを送ると、返事がもらえるかもしれません。

Hi, I’m Miswo (Japanese,年齢,性別など、広告文で記入するように指示があれば書く). I have just seen your ad on gumtree. I would like to inspect the share room if it is still available.

返事がもらえるかもと書いたのは、返事がもらえない場合もあるからです。というのも、良い条件の物件にはたくさんの問い合わせがあることが予想されるのと、広告はまだ掲載されているけど既に誰かに取られてしまっているということもよくあるからです。なので、いくつかの物件に同時に応募することをお勧めします。

このとき注意したいのは、応募した物件の特徴(ジム・プール付き、ロケーションなど)と連絡先をメモしておくこと。同時進行で連絡を取り合っていると、どれが第一希望の物件の連絡先だったか分からなくなってしまいます。

シェアハウスを決めるときにチェックすべきたったひとつの条件

Gumtreeなどで気になるシェアハウスをピックアップし、広告主と連絡を取り合ってインスペクション(物件チェック)の日程を調整したら、約束した日時に物件に足を運んでお部屋をチェックします。

この時点でチェックするのは「絶対に譲れない条件」だけにすべきです。実際に部屋を見ないと分からない部分、例えばシェアメイトの出身国であるとか、部屋の大きさ、部屋の綺麗さ(住人の潔癖度)などをチェックして、許容範囲だと思えるかどうか。赤の他人と空間をシェアする以上は完璧なお部屋はありません。ある程度は諦めの心が肝心です。

実際に部屋を見れば、「この部屋は良いな」「なんか違う」というのは分かると思います。色々な事情を含めて家賃相応だと思えるならば、たとえ明日別のインスペクションの予定があったとしても即決すべきです。インスペクション当日になって「ゴメン、他の人に決まっちゃった」みたいなことはよくあります。

また、「ここじゃないな〜」と思ったらLet me think for a while.(ちょっと考えさせて)など適当に言って帰ってきて大丈夫です。気軽にインスペクションしましょう。

部屋を決めたら確認すること

「ここに決めた!」と思ったらすぐにI’ll take this place.と家主に伝えます。その場でいくらかのボンド(保証金)を支払えば、その場所はあなたのものになります!(契約によりますが、入居の際に1ヶ月分程度の家賃をボンドとして支払います。このお金は退去の際に戻ってきます)

シェアハウスでありがちなトラブルは家賃の支払いに関するものです。この点に関しては家主に条件をよく確認し、できれば証拠となるものを残しておけると安心です。

家賃がいつから発生するのか、ボンドは返却されるのか?などは、後になって言った・言わないの問題にならないようにメールやSMSを通して質問し、回答を得ておくことをおすすめします。

最後に

ワーホリ中は頻繁に住む場所を変えることになるでしょう。それは、長期の旅行のためであったり、ようやく見つかったバイトのためであったり、もしくは、単純に選んだ家のシェアメイトとの相性があまり良くないからかも知れません。
できるだけ快適に、楽しく生活できるように、嫌だと思ったらすぐに住むところを変えましょう。遠慮や我慢はしなくて良いんです。そのためにも、ワーホリ中は荷物を増やさず、身軽でいるのが得策です。

参照リンク:
Homestay.com
Gumtree
DENGON NET

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