セレブも飲んでいるKOMBUCHAは、実は注意が必要な飲み物だった

こんにちは、みす夫です。オーストラリアのスーパーでも見かけるようになったCOMBUCHA(コンブチャ)。テイクアウェイショップなどでも売り出され、オーガニック・健康志向のオージーにウケているのか確実に広がりを見せています。
オーストラリア出身のミランダ・カーや、アメリカのセレブ達が愛飲していることで日本でも2015年あたりに話題になったようですが、今はブームもひと段落ついたところでしょうか。

このコンブチャとは一体何者なのかと興味が湧いて調べてみましたが、様々な健康効果が謳われる一方で、注意が必要な飲み物であることが分かりました

コンブチャとは

紅茶と砂糖とイースト菌から作られる発酵飲料であるコンブチャは、日本でも昭和40年〜50年頃に健康食品としてブームとなりました。

コンブチャは、免疫機能の向上やアンチエイジングに効果的と言われており、紅茶キノコの名前でも知られています。キノコという名前がついていますが実際にはキノコ類ではなく、複数種の菌類が作り出すゲルがきのこのように見えることから、このような名前が付けられました。

コンブチャは他にも抗バクテリア、抗炎症作用などがあると謳われており、アメリカでは機能飲料として2010年までに300億円の市場となっています。

コンブチャはその原料自体と発酵の結果として、酢酸、豊富なビタミンB、酵素、抗酸化物質、そしてアミノ酸を含みます。効能に関する研究はまだ途上の段階であり確実なことが言えないようですが、肝保護デトックスの効果がある可能性も示唆されています。

コンブチャは効能より害の方が大きい?

アメリカのSherril Sego博士は、”Kombucha causes more harm than good(コンブチャは効能より害の方が大きい)”として記事を発表しています。コンブチャの効能や安全性を検証するための人体実験は実施されていないため、実際にどんな効果があるのか、あるいは害があるのかということは明らかになっていないというのが現状です。

コンブチャを作る過程でカビやバクテリアによる汚染が起こりやすく、皮膚炭疽や肝臓へのダメージ、アレルギー反応などが20症例以上報告されています。

例えば、コンブチャを作る際に鉛の釉薬をかけた陶器を利用したために鉛中毒の症状が出たという例や、真菌(カビ)によって汚染されたコンブチャを過度に摂取したことにより、代謝性アシドーシスという命に関わる症状を引き起こしたケースも報告されています。

さらに問題となるのが、複数のコンブチャ製品に0.5%程度のアルコールが含まれていることです。このため、子ども、妊婦、授乳中の女性、免疫不全の人はコンブチャを摂取すべきではない、と強く主張されています。

コンブチャよりも効果のある食品はヨーグルト?

オーストラリアのLa Trobe大学の研究によると、人体に良い影響を与える微生物を含む食品(プロバイオティクス)として最も優秀なのはコンブチャではなく自家製ヨーグルトである、という結果が出たとのことです。そもそもコンブチャでプロバイオティクスの効果を得るためには、一日に推奨される量以上を摂取する必要があるという残念な結果。

ヨーグルトの他には、ヤクルトプロバイオティックタブレットなどを摂るのも良いようです。
オーストラリアに住んでいる方で、コンブチャに代わるお腹に良い飲み物を探しているならPERKii probiotic waterが良さそう。クイーンズランド大学(オーストラリア)の研究から生まれたプロバイオティクス飲料です。
(参考:https://www.elle.com.au/health-fitness/should-i-drink-kombucha-13819

まとめ

コンブチャの安全性や効果についての研究はまだ十分でなく、飲み方に注意が必要であることは確かでしょう。とはいえ、様々な健康効果が見込まれていることも事実です。これから飲み始めようと考えている方は、1~2 オンス(30~60グラム)程度の量からスタートすることをお勧めします。

腸内の善玉菌を増やすには、コンブチャよりもヨーグルトの方が効果的。こうした事実があるにしても、コンブチャはシュワっとして美味しいので、ぜひ一度は試してみてもらいたいと個人的には思います。



参考文献

Sego, S. (2014, July). Kombucha. Clinical Advisor, 17(7), 74+.

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