オーストラリア・タックスリターンを自分でやる方法

オーストラリア版確定申告であるタックスリターン。

確定申告は税理士に頼んでやってもらわなくても、自分でオンライン申請できます。

オーストラリアでは6月が会計年度末となり、7月になると源泉徴収票（税金の天引き額が表示された書類）が会社から発行されます。タックスリターンでいくらお金が戻ってくるか、もしくは追加徴収されるかは天引き率次第です。

Australian Taxation Office(ATO)が運営するmyTaxというシステムを使えば、オンラインで簡単に確定申告できるので便利です。しかしネックとなるのが、初めてオンライン申請をする際には必ずATOに電話をかけなければならないということ。

今回の記事では、電話中にどんなことが聞かれるのかなどを紹介します。心の準備にお役立てください。

myTaxからタックスリターンを申請する手順

0. タックスファイルナンバー（TFN）を手元に準備

タックスファイルナンバーは、現在働いている人であれば全員取得してあるはずです。

一度作成すれば、ビザの種類などに関係なくその番号を一生使います。

1. myGov アカウントを作成する

myGovとはオーストラリア政府が提供するサービスを一元管理できるシステムです。

アカウントはメールアドレスがあれば誰でも作成可能です。

myGovアカウントはここから作成します

2. ATOに電話する

13 28 61 に電話し、オプション1を選択。

待ち時間は3分ほどでした。リンキングコードを発行してほしいとオペレーターに伝えます。

聞かれた内容は以下でした（順不同）：

• タックスファイルナンバー
• 誕生日
• 携帯番号
• メールアドレス
• パスポート番号
• 銀行口座情報
• 現在の住所
• 以前住んでいた場所の住所
• スーパーアニュエーションへの加入はあるか・プロバイダー名
• 会社で税率の変更などの手続きをしたか
• 声紋を採取して、次回以降の電話で本人認証に利用することを承諾するか

必要な情報を全て提供すると、オペレーターがリンキングコードを教えてくれます。

リンキングコードはアルファベットと数字の組み合わせになります（大文字・小文字の区別なし）。電話口で聞き取る必要があるので、メモの準備をしておきましょう。

ちなみに、オペレーターはNATOフォネティックコードを使ってアルファベットを伝えてくるので、知識として知っておくと良いかもしれません。例えば「abc」というコードだとしたら、『A for Alpha, B for Bravo, C for Charlie』と言ってくれるので、BとV、TとPなどの聞き分けも簡単です。

受付時間

平日：8am–8pm, Monday–Friday

土曜日：10am–4pm

ただし、ATOのページで以下のように書かれているので、おそらく平日は夜10時まで、土曜日は夕方5時まで受け付けているという認識で良いかと思います。

Please Note: A limited service only for myGov/myTax enquiries will operate between 8pm–10pm, Monday-Friday and between 4pm–5pm Saturday

オーストラリア国外から電話する場合

+61 2 6216 1111に電話し、オペレーターに折り返し電話するように頼むことができるようです。

受付時間：平日8am – 5pm (AEST)

3. myGovとmyTaxをリンクさせる

myGovにアクセスし、ServicesページでATOとリンクする作業をします。I have a linking code を選択して、入手したリンキングコードを入力すればmyTaxが利用可能になります。

リンキングコードは24時間経過すると無効になってしまうので注意してください。

参考リンク：
Lodging your first tax return – Australian Taxation Office

このサイトをフォローする!

@missu_d_ash

About Author

大竹みす夫

生まれも育ちも千葉県いすみ市。現在はオーストラリア・メルボルンでゆるく働いています。Monash University Master of Information Technologyを修了しました。Bitcoin.org翻訳プロジェクト日本語チームコーディネーター。ドキュメントの翻訳をしてビットコインコミュニティに貢献してみたい方はBitcoin.orgのページから参加、もしくはみす夫にお問い合わせください。

See author's posts