移民の国オーストラリアの難民政策と頭脳流出について

移住先として人気のオーストラリアですが、小さなボートに乗り込み、命懸けでオーストラリア入国を試みる難民も多く、社会問題となっています。

現政権のトニー・アボット首相は難民の受け入れに対し強硬な姿勢を取っており、政府ウェブサイトでも「NO WAY- YOU WILL NOT MAKE AUSTRALIA HOME(オーストラリアはあなたたちの故郷にはならない)」と17の言語でアナウンスしています。

また、自力で永住権を取得するための条件も昔と比べて厳しくなっており、こちらも”経済への貢献度の低い移民はいらない”という政府の考えが反映されていると言えるでしょう。

一方で頭脳流出(brain drain)も起こっている

オーストラリアで仕事するより未来が明るい(儲かる)ので、オーストラリアで勉強した学生が中国で起業したり、永住権を得た後でインドで仕事したり、プロフェッショナルとしてヨーロッパで働くというような、いわゆる”brain drain”が起こっているようです。

豪経済はピークを迎えているという見方もあり、能力のある人々は早々にオーストラリアに見切りをつけてチャンスの多い発展途上国、もしくは給料の良い先進諸国を目指しているのでしょう。

日本人的な視点でオーストラリアという国を眺めると、先進的な部分と後進的な部分が入り混じっている印象があって、まだまだ伸びしろがあるように感じるのですがどうなのでしょうか。

とはいえ、その後進的な部分のおかげで、愛すべき「人間らしいゆとりのある生き方」が成立しているような気もします。(豪経済に見切りをつけた人々の有能さが際立ちますね^^;)

オーストラリア「招かれざる客」を追い払え!-Newsweek日本版

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