選択肢が増えると選べなくなる法則

選択肢が多いと選ぶのに時間がかかりますよね?なんだか当たり前のことのようにも聞こえる問いですが、実はこの現象にはHick’s lawという名前がついています。この法則は、選択肢の数が増えるに従って、選択のために必要な時間が対数関数的に増加する、ということを表しています。

この法則を証明する有名な実験として、ジャムの試食販売を使ったものがあります。ジャムの種類が多い場合と少ない場合を比較し、購入者の数にどのくらいの差が開くのかを調査したところ、6種類のジャムを並べた場合には30%の人が購入したのに対し、24 種類のジャムを並べたテーブルではたった3%の人しか購入しなかったという結果になりました。

何かを選ぶという行為は脳のリソースを使うので、そこをうまく簡略化してあげることができると、ユーザーがハッピーになれるわけですね。GoogleやAppleのシンプルなプロダクトデザインもそういう意図があります。

シンプルな意思決定に対しては有効なヒックの法則ですが、複雑な意思決定をする場面には適用することができません。例えば、次の旅行でどこに宿泊するかを決めるときには、値段やロケーションなど、様々な要素を考えなければいけないため、ヒックの法則が当てはまらないことになります。

Hick’s lawについて詳しく知りたい人は以下のTED Talkをおすすめします。選択肢が多いことは自由の拡大のはずなのに、人々は多すぎる選択肢のせいで動けなくなっているのです。

 

Design principle: Hick’s Law — quick decision making:
https://uxplanet.org/design-principles-hicks-law-quick-decision-making-3dcc1b1a0632

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